8.農遊塾へ(40代後半)

@農業講座から農遊塾へ

 農業講座は、講師の旅費などを市が払ってくれるような市の事業でしたが、それは5年で終わりました。

 そして、その受講生のメンバーでまた継続してやろうということで、平成5年(1993年)から農業講座から「農遊塾」という名称に変わりました。

 その塾で何回か講師を呼びながら現地を回っていただいて、今でもいろんな情報交換をしています。迷ったときなどは電話をかけて聞くこともあります。

A土の診断めぐり

 またK先生もいわきを特に気にしていただいておりますので、わぎわぎ2日間時間を作っていただいて現在の世界の情勢から始まりまして、今の土はどうなんだとか、作物を見ながら、今のあなたの土は大学生の土ですよとか小学生の土ですよとか、土の出来具合を診断してくれたりします。

 それから、作物の根っこの脇を1メートルくらい深く掘りまして、根っこの追跡調査をするのです。どんなふうに根っこが伸びているか、あなたの土の硬度はどのくらいあるか、根っこが張れる土なのか、そういう細かい診断も一緒になって行ないます。

B土の中だけは俺の仕事!

 そういう中で、私自身は今、農業者は土をいかに管理するかが一番大事な仕事だなというふうに思っているのです。

 ですから、女房やパートさんだの子供だのは、地上部の仕事はいくらでもできます。トマトをもぎったり、トマトの芽を掻いたり、しばったり、そういうのは誰でもできる、土の中の仕事だけは俺の分野だという感覚で農業をやっています。

 農遊塾の仲間もみんなそういう感覚です。とにかく農業を話すにはまず土から、農業を指導するのにもまず土から、あなたの土はどんな土なんですか、というふうな感覚に今はなっています。